税務サンプル|税率変更後に留意すべき消費税の実務

税務サンプル|税率変更後に留意すべき消費税の実務 page 14/24

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税務サンプル|税率変更後に留意すべき消費税の実務

6第1編消費税の基礎3消費税の基本的仕組み(多段階累積控除)?国内取引の仕組み国内取引の消費税は、事業者に負担を求めるものではなく、事業者の販売する商品やサービスの価格に税額を上乗せさせて,最終的には商品などを消費した者が負担するものである。日本の消費税においては、その流通過程の各段階で二重三重に消費税が課税されないようにするために多段階累積控除という仕組みを採用している。【図解2】流通過程の消費税の流れ生産者が商品等を生産し、その商品等を消費者が購入して消費するまでの流れを全体で表すと以下のようになる。《生産者》《卸売業者》《小売業者》《消費者》売上100,000消費税8,000売上200,000消費税16,000仕入100,000消費税8,000売上400,000消費税32,000仕入200,000消費税16,000支払総額432,000うち消費税32,000負担すべき消費税32,000預かった消費税8,00016,00032,000一致支払った消費税08,00016,000納付税額8,000+8,000+16,000=32,000この多段階累積控除により、各事業者がそれぞれの取引から生じる消費税を国に納付することで、本来の消費税の納税義務者である消費者が支払うべき消費税を国が受け取ることとなる。このように、各事業者が納める消費税額は預かった消費税額から支払っ