ブックタイトル民法と相続税法からみる遺産分割協議と遺贈の相続税実務Q&A

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概要

民法と相続税法からみる遺産分割協議と遺贈の相続税実務Q&A

相続と相続人 1─1 相続とは何か第1 章? 同時死亡の例 Dの祖父(A)と父親(B)が同一の船舶に乗っており、その船舶の沈没事故で死亡しました。Bには配偶者Cと子Dがいました。 目撃証言や何らかの記録が残っていてAが先に死亡したと認定された場合、Aの相続人はBとなります。Bも死亡しましたが、Aの死亡後に死亡したので、Aの相続財産はBがいったん相続し、Bの相続人であるCとDが取得することになります。 Bが先に死亡したと認定された場合、Aの相続財産はBの代襲相続人であるDが取得することになります。CはAの相続財産を取得することはできません。 このように複数の者が死亡した場合、その死亡した時の前後により財産の相続関係が異なります。この事例の場合、どちらが先に死亡したか不明であるため、同時に死亡したとみなされます。したがって、それぞれが存在しないものとして相続関係を検討します。Aの死亡による相続人はBが死亡しているため代襲相続人のDです。Bの死亡による相続人はCとDとなります。─ 5 ─