税務サンプル|十訂版 消費税実例回答集

税務サンプル|十訂版 消費税実例回答集 page 35/46

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税務サンプル|十訂版 消費税実例回答集

第1章総則53.生計を一にする親族間の取引問父Aが工場を建てました。生計を一にする子Bがその工場で製造業を行っています。工場に係る諸経費は,子Bの必要経費になると考えますが,工場の建設に係る消費税は,父A及び子Bともに課税事業者の場合に,父Aの課税仕入れとなりますか。それとも,子Bの課税仕入れとなりますか。答実質的にも父Aが工場を建築したのであれば,父Aにおいてその工場の建設に係る課税仕入れについて仕入税額控除を行うこととなります。解説消費税の取扱いにおいては,所得税における生計を一にする親族間における事業主の判定とは異なり,消費税が事業として対価を得て行われる資産の譲渡等を課税の対象としていることから,その個人事業者が対価を得て行う資産の譲渡等が生計を一にする親族に対するものであっても課税の対象となります。したがって,ご質問の場合,実質的にも父Aが工場を建築したのであれば,父Aにおいて工場の建設に係る課税仕入れを行ったものであり,父Aにおいて仕入税額控除を行うこととなります。なお,この場合には,子Bがその工場を使用することは,父Aからその工場の貸付けを受けているということとなります。参考法令法21八,九,13,301,基通5-1-10