税務サンプル|税理士が教える勘定科目別税務の着眼点

税務サンプル|税理士が教える勘定科目別税務の着眼点 page 20/40

電子ブックを開く

このページは 税務サンプル|税理士が教える勘定科目別税務の着眼点 の電子ブックに掲載されている20ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
税務サンプル|税理士が教える勘定科目別税務の着眼点

21現金預金・受取手形・売掛金事業活動の結果,どれだけ売上高,当期純利益が計上されているとしても,現金がない会社は,常に倒産の危機にさらされていると言えます。いわゆる「黒字倒産」というものです。営業活動により売上が計上され,受取手形や売掛金の売掛債権を有しているとしても,これらの売掛債権が現金にならない限り,会社の経営は行き詰まります。現金預金・売掛債権の管理は経営管理上の重要な要素であるだけでなく,「不正」のきっかけになりやすいという点から,税務上の視点からもその管理についてはしっかりとした仕組み作りが求められます。実務の現場◎登場人物…管理部部長:中島部長,管理部主任:加藤主任,顧問税理士:石川税理士中島部長●「石川さん,突然ですが,私,来月で退職することになりましてね。今後は,加藤主任が管理部の経理担当の中心として対応していきますので,よろしくお願いします」加藤主任●「よろしくお願いします」石川税理士●「こちらこそ,あらためまして,よろしくお願いします。今までは,中島部長が長年にわたって,御社の経理をまとめてきたわけですから,加藤さんへの引継ぎも大変ですよね」中島部長●「いや,加藤主任も経験は長いですし,私が全て教えてきましたから,大丈夫ですよ」石川税理士●「御社の経理担当は確か,正社員では中島部長,加藤さん