税務サンプル|税理士が教える勘定科目別税務の着眼点

税務サンプル|税理士が教える勘定科目別税務の着眼点 page 22/40

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税務サンプル|税理士が教える勘定科目別税務の着眼点

4のようなことが出来ない仕組み作りをすることが内部統制として非常に重要な責務なのです。万が一,現金過不足や費途不明瞭な出金,長期滞留の売掛金などが発生してしまった場合には,加藤さんが疑われてしまう状況にもなりかねません。加藤さんにとっても,一人というのは好ましくないのではないでしょうか」中島部長●「確かに,そうですね。牽制という意味でも,ミスを減らすという意味でも,複数の者でのチェックというのは欠かせないですよね」加藤主任●「当社の場合,得意先も多数になるため,売掛債権について,正しく回収されているのか,回収遅延・回収不能が発生していないかの確認も(着眼点2.3.),かなりの業務量になります」中島部長●「そうだね。やはり一人では,事務処理のスピード感や正確性の点からも難しいかもしれないな」石川税理士●「税務調査においても,現預金や売掛債権の管理を誰がどのような方法で行っているかは必ず確認される項目です。いくら一人できちんと管理していようとも,不正や所得隠しを疑う調査官はたくさんいますからね」中島部長●「今後も複数人で管理していくよう,人員体制について再検討をします」石川税理士●「是非,お願いします」1.現預金の管理着眼点会社運営の究極の目的は,事業活動を通じて現預金獲得の最大化を図