税務サンプル|税理士が教える勘定科目別税務の着眼点

税務サンプル|税理士が教える勘定科目別税務の着眼点 page 29/40

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税務サンプル|税理士が教える勘定科目別税務の着眼点

2商品・製品・仕掛品112商品・製品・仕掛品適正な在庫管理は,企業経営上の重要な課題の一つです。「不良在庫」という言葉に代表されるように,会社を存続させるうえで致命傷にもなりかねないからです。この適正な在庫管理の前提になるのが,会計・税務における棚卸資産の算定(管理)です。「本業で適正な利益を得られているか?」「原価率は高すぎないか?」「キャッシュフローの悪化要因にはなっていないか?」等の経営者からのクエスチョンに対して答えを出すには,棚卸資産の算定が正しく行われている必要があるわけです。また,棚卸高の調整は利益調整やその他の不正行為に使われることが多いこともあり,税務調査では必ず確認される項目に挙げられます。それゆえ,税務調査対策という視点からもその取扱いを十分に理解しておく必要があります。実務の現場◎登場人物…経理部部長:本間部長,経理部課長:村山課長,顧問税理士:石川税理士石川税理士●「おはようございます。会議室の前に段ボールが積み上がっていましたが,あれは何ですか?」本間部長●「会社案内のパンフレット(着眼点1)です。購入時に費用処理しています」石川税理士●「あ,そうですか…。決算時点で在庫が残っている場合には,棚卸の検討が必要になるかもしれないですね。ところで,昨日,送って頂いた試算表を拝見しましたが,部門別の試算表について,いくつかお聞きしたい点があります」村山課長●「全社の方でなくて,部門別の方ですか?何でしょうか?」