税務サンプル|税理士が教える勘定科目別税務の着眼点

税務サンプル|税理士が教える勘定科目別税務の着眼点 page 32/40

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税務サンプル|税理士が教える勘定科目別税務の着眼点

14うしていたかな?」本間部長●「村山課長,A事業部門については低価法により評価損を計上しているが,B事業部門についてはどうなっている?滞留している在庫があると聞いているけど」村山課長●「はい,新商品を発売したことにより,今後の販売が難しくなってしまった商品もある(着眼点3)ようです」石川税理士●「先程拝見した稟議書に,B事業部門での取扱商品について廃棄に関する稟議もありましたよ」村山課長●「ええ,先程の商品とは別の商品ですが,今期中に販売しきれなかった在庫については来期首に廃棄するとのことで,決算で廃棄損を見込計上する(着眼点3)という稟議書があがっています」石川税理士●「評価損の計上ですが,著しく陳腐化してしまい不良在庫となっている商品等であれば,低価法を採用していなくても評価損の計上が可能です」村山課長●「そうなんですか!廃棄損の見込計上についても認められるのですか?」石川税理士●「そちらはダメです。廃棄損については,あくまで廃棄の事実が必要であり,それを証明する資料も税務調査では確認されます。廃棄見込みの在庫は,キャッシュフローを生まないばかりか,保管料もかかるため,なるべく早く処分することをお勧めします」本間部長●「では,なるべく早く廃棄するように担当部署に働きかけます。廃棄の事実が確認できる書類が必要なのも分かりました。廃棄証明の入手等も留意しておきます」石川税理士●「そうしてください。担当部署の方へ早めの連絡をお願い