税務サンプル|税理士が教える勘定科目別税務の着眼点

税務サンプル|税理士が教える勘定科目別税務の着眼点 page 38/40

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税務サンプル|税理士が教える勘定科目別税務の着眼点

201災害による著しい損傷2著しい陳腐化(売れ残りの季節商品,型式等が旧式で通常の価額では販売出来ない)3破損,型崩れ,棚ざらし等により通常の方法では販売出来ない棚卸資産会計基準では,物理的な劣化を伴う品質低下評価損,経済的な劣化・商品ライフサイクルの変化による陳腐化評価損,市場の需給悪化などによる低価法評価損,という従来の考え方を改め,正味売却価額の下落のみに焦点を当てて,これらを区分せずに簿価切り下げの判断を行うこととされています。一方,税務上は従来からの取扱いは変更されていないため,低価法を適用していない場合であっても,資産の評価損の規定の適用を検討できる場面が存在します。ポイント3-3廃棄事実の証明はどのようにするか?棚卸資産の廃棄があった場合には,廃棄の事実確認も税務調査では論点になります。廃棄業者から廃棄証明書を発行してもらうことが最も確実な方法ですが,それができないような場合には,廃棄時の写真を撮ったり,社内稟議を上げておくなど,廃棄の意思と事実を明確にする必要があります。廃棄処理した商品について,後日販売された事実や合理的な理由もなく倉庫に保管されたままになっていることがないようにも注意しなければなりません。また,廃棄処理に伴い有価物の売却収入がある場合には,売却収入が計上もれになったり,現場での簿外現金にならないような仕組み作りも重要です。