税務サンプル|七訂版 遺産分割の手続と相続税実務

税務サンプル|七訂版 遺産分割の手続と相続税実務 page 30/44

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税務サンプル|七訂版 遺産分割の手続と相続税実務

第1章相続の開始から相続人・相続分確定までの手続きと実務Ⅰ相続の開始に伴う諸手続きとタイムスケジュール1.タイムスケジュールの確認民法は、「相続は、死亡によって開始する」(民882)と定めており、相続に伴うさまざまな手続きは、文字どおり被相続人の死亡とともにスタートすることになります。その手続きは、大きく分けて相続財産や相続人の確認といった遺産の承継のための事項と、その承継に伴って生じる相続税等の税務問題があります。まず、相続の開始に伴う手続き等のスケジュールを時間的な流れに沿ってまとめると、次ページの図のようになります。このように、その手続きについては所定の期限が定められているものが多くありますので、スケジュールの管理はきわめて重要な問題です。2.相続財産の承継に関する手続きの概要被相続人の財産は、相続の開始と同時に相続人に承継され(民896)、また、被相続人に適法な遺言(遺言書)がある場合は、その者の死亡とともに遺言の効力が生じ、受遺者に遺贈財産の承継権が発生します(民9851)。このような相続や遺贈の法的な性質からみて、相続開始に伴う手続きとしては、相続財産の承継のために必要な事項が数多くあります。これに関するものとしては、次のような手続きがあります。1遺言がある場合の家庭裁判所での検認2戸籍謄本の収集と相続人の確定3相続財産の調査と評価4相続の承認、放棄、限定承認の選択と手続き5相続人に未成年者がいる場合の特別代理人の選任6遺産分割協議と遺産分割協議書の作成7被相続人から相続人等への相続財産の所有権移転の登記、登録等の手続きこれらについては、次項以下で詳述しますが、それぞれの事項は相続税などの税務と密接に関わることにも十分注意する必要があります。3.税務に関する手続きの概要相続に関する税務としては、相続税の申告や納付の問題があることはいうまでもありませんが、これ以外にも次のような税務があります。2