税務サンプル|七訂版 遺産分割の手続と相続税実務

税務サンプル|七訂版 遺産分割の手続と相続税実務 page 4/44

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税務サンプル|七訂版 遺産分割の手続と相続税実務

ません。一例を示すと、被相続人の事業上の売掛債権が相続開始後に貸倒れとなった──この例で、相続人が被相続人の事業を承継した場合と承継しない場合とで税務処理は異なるか否か、さらに、相続後の貸倒損失の取扱いについて、所得税と消費税との異同点は何か──といった問題です。本書は、相続に伴うさまざまな手続きについて、民法や税法の考え方を示しながら、実務の流れに沿って、その処理方法や対応の仕方を解説したもので、次のような構成になっています。第1章第2章第3章第4章第5章第6章相続の開始から相続人・相続分確定までの手続きと実務遺産分割と分割協議書作成の実務相続財産の評価と明細書作成の実務相続税のしくみと申告書作成の実務相続税の納付と延納・物納の実務相続税の申告後の諸問題と実務このうち第1章は、遺産分割の実行に至るまでの前段階として必要な手続きやその周辺の法務を説明し、また、被相続人と相続人に対する所得税や消費税など、相続税以外の税務問題を取り上げています。これを受けて第2章では、遺産分割の具体的方法について、現物分割・代償分割・換価分割の態様ごとに、法務・税務の留意点を含めて解説し、また、各種の財産についての相続性──遺産分割の対象になる財産か否か──について検討しました。第3章から第5章は、主として相続税に関する部分ですが、財産評価は税務に限らず、遺産分割などの法務にも影響を及ぼす事項です。第6章では、遺産分割の確定後や相続税の申告後に生じる問題とその対応について検討してあります。申告もれ遺産が生じた場合の税務処理や加算税についてはもちろんのこと、遺留分の減殺請求や相続人の異動などが事後的に生じた場合の法務・税務を取り上げるとともに、相続後の土地等の譲渡に係る税務や不動産の相続登記の申請手続きと登録免許税についても解説を加えてあります。本書は、「民法・税法による──遺産分割の手続と相続税実務」という書名になっていますが、その主旨は、「相続」を巡る法務と税務について、関連する周辺の問題まで広範に取り上げたということであり、内容は実務に徹し、実務に役立つことを念頭において記述したつもりです。本書で100を超える書式とその記載例を掲げ、解説にあたってはできるだけ設例や計算例を用いたのもそのためです。もちろん、筆者の経験不足や浅学のための記述誤り等があるやもしれませんが、その点は読者のご叱正を得て、改めたいと思います。本書が税理士など税務の専門家のほか、相続問題に関わる弁護士や司法書士などの方々に