国際税務の実務入門

国際税務の実務入門 page 4/16

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概要:
国際税務の実務入門

ivはじめにものになっています。ところが、税理士や実務担当者からの相談事例を見てみますと、国際税務の基礎知識なしでこれらの問答集を読んで、担当の事案とは異なる事実関係の事例に当てはめたものや、国内法・租税条約の解釈が誤っている事例に出くわします。類書にはない本書の特徴そこで、国際税務の基礎的な考え方を丁寧に説明した本、つまり税理士や実務担当者が質疑応答集の解説が理解できるレベルの基礎概念(居住地国課税、源泉地国課税、二重課税、外国税額控除、租税条約など)の考え方やそれらの相互関係を説明する本が必要であると痛感していました。国際税務には、このような基礎的な概念の分野と租税回避否認規定である過少資本税制、移転価格税制、タックス・ヘイブン対策税制などの分野に大きく二分されると考えています。そこで、今回は前者である国際税務の基礎的な考え方をマスターできる本、言い換えれば、「質疑応答集を見る前に読む本」を作成したつもりです。ただ、このような基礎知識を習得していただければ、質疑応答集の解説が理解できるだけでなく、国際税務の専門家に意見を聞く場合や国税当局に照会する場合にも要領を得た質問ができますし、何より会社からポイントを得た情報を収集することができるようになると思います。なお、本書では法人を中心に法人税法・所得税法(源泉所得税)に関して説明していますので、相続税法は割愛しております。この本の特徴は以下のような点と考えています。?ケーススタディで実際の事例を解説編での説明の仕方で解説してあり、また巻末に参考資料として法令等や国際税務のエントランス(キーワード)を付すことで、本書のみで自習できるようにしています。?外国法人(非居住者)への課税を中心に解説していますが、源泉所得税だけでなく法人税・所得税の申告も含めて解説していますので、体系的な理解が可能になるようにしています。