ブックタイトル接待飲食費を中心とした交際費等の実務

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概要

接待飲食費を中心とした交際費等の実務

52.初心者がつまずきやすい5つのポイント算書の「利益」ではなく、「所得」というものになります。法人税の計算のもとになる「所得」は、「益金-損金=所得」という算式で求めます。法人税の世界では、「収益」のことを「益金」と、「費用」のことを「損金」と呼びます。 そうなると、「収益」と「益金」がどう違うのか。そして、「費用」と「損金」がどう違うのか、という点が気になります。中身が同じであれば、わざわざ言葉を使い分ける必要はありません。「収益」と「益金」、「費用」と「損金」には、それぞれ次のような違いがあります。「収益」と「益金」の違い・「費用」と「損金」の違い① 「収益」には含まれるけど、「益金」には含まれないものがある② 「収益」には含まれないけど、「益金」には含まれるものがある③ 「費用」には含まれるけど、「損金」には含まれないものがある④ 「費用」には含まれないけど、「損金」には含まれるものがある これが「会計と税務のズレ(違い)」と呼ばれるものです。先ほどの損益計算書の「利益」と法人税の「所得」の計算式に、これらを当てはめると次のようになります。(下図の網掛け部分がズレの箇所です)③「費用」には含まれるけど 「損金」には含まれないもの④「費用」には含まれないけど 「損金」には含まれるもの①「収益」には含まれるけど 「益金」には含まれないもの②「収益」には含まれないけど 「益金」には含まれるもの会計税務収益- 費用= 利 益益金- 損金= 所 得 では、なぜこのような「会計と税務のズレ」が生じるのでしょうか。理由はいくつかありますが、そのひとつに「国はたくさん税金が欲しいから!」という理由があります。もう少しキチンとした言葉で表現すると「国は税収を確保