退職給付会計の実務Q&A

退職給付会計の実務Q&A page 9/22

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概要:
退職給付会計の実務Q&A

退職金制度には、退職一時金制度と年金制度とがある。退職金の支給方法(一時金支給、年金支給)や積立方法(内部引当、外部積立)が異なっていても、両者とも退職給付であることに違いはない。年金制度では事業主に代わり従業員(制度加入者)に退職給付を行うべく年金資産(主として株式や債券等で構成される)が積み立てられている。つまり、退職給付会計とは、「決算日において事業主に発生している従業員(制度加入者)等に対する退職金等の支払義務と、これに関する年金資産等の積立不足(超過)の状況を明らかにして、事業主が負担すべき退職給付費用を算定する会計」といえる。事業主の貸借対照表上、退職給付に係る事業主の積立不足の状況を、退職給付に係る負債(退職給付引当金)として計上する。イメージは下図のとおりである。退職給付に要する主なコストを集積した金額が退職給付債務となるため、このうち事業主が当期に負担すべきコストを退職給付費用として損益計算書に計上する。《図表1-1》貸借対照表における退職給付に係る負債(退職給付引当金)資産負債年金資産退職給付債務退職給付引当金(退職給付に係る負債)純資産退職給付引当金(退職給付に係る負債)1退職給付会計と債務計算が必要な範囲3