ブックタイトル海外寄附金と移転価格税制の実務

ページ
3/24

このページは 海外寄附金と移転価格税制の実務 の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

海外寄附金と移転価格税制の実務

な課税リスクは今後ますます重要な問題となっていきます。また移転価格の問題は、国際的な所得配分、すなわち経営リソースの配分の問題でもあるため、企業としては経理担当者だけではなく、グループ間取引を行う営業担当者や経営層も含めて理解を深めていくことが重要です。 一方で移転価格調査の経験は、個別企業では数年に一度であり、課税されてからの対応では遅いことから、我々専門家は、多くの企業の移転価格・寄附金問題への経験の集積として、日進月歩の移転価格・寄附金問題に対応していく必要があります。こうした書籍やセミナー等による啓蒙活動も含め、企業の海外展開の税務上の障害を減らしていくことができればと考えています。 本書では、グループ間での取引価格に関する問題として、寄附金規定、移転価格税制について正面から捉え、また同じ取引価格に関係する関税の問題についても触れることとしました。また、実務にも活かせるようにケーススタディを多く設け、また過去の重要な判例から実務上利用できる指針を示すことに重点を置いて書くこととしました。そして、今後の国際税務に大きな影響を及ぼすBEPSプロジェクトについても紹介しており、今後の海外グループ取引への対応の一助になればと願っております。 最後に、本書の出版にあたりお世話になった税務研究会の皆様に厚く御礼申し上げます。  平成27年6月GMT移転価格税理士事務所税理士 田島 宏一