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実務家のための~

はしがき―「自主点検チェックシート」の活用を―中小企業において、内部統制と経理能力の水準を向上させることは、会社を発展させる基礎となります。税理士は、中小企業の月次の試算表、決算書及び申告書等を作成する過程において、税務や会計のほかに経営に役立つ助言を行っています。また、各中小企業団体は、中小企業の成長・発展等のために各種の支援活動を実施しています。しかし、内部統制と経理能力の水準を向上させるためのツールで、公的に認められ、かつ、広く利用されているものは存在しませんでした。個々の中小企業が経験則に基づいて実務の中で手順や確認項目を定着させていたり、税理士が顧問先を指導する中でノウハウを蓄積するなど、独自の手法に依拠しているのが実態でした。そのような状況の中、平成26 年1 月に公益財団法人全国法人会総連合が中心となって、「自主点検チェックシート」及び「自主点検ガイドブック」を作成しました。作成に際しては、日本税理士会連合会が監修し、国税庁が後援していますので、中小企業の内部統制と経理能力の水準を向上させるための事実上の公的なチェックシートであるといえます。この「自主点検チェックシート」は、83 項目で構成されており、中小企業が無理なく利用できる項目を選定しています。そして、平成26 年4 月以降、全国的に運用されており、関係者が利用を推奨しているところです。また、入門編的なものを要望する声があったことに応えて、企業規模や業種を問わず、より多くの企業が取り組めるように、基本的な45 項目(選択チェック項目含む)を選定した「自主点検チェックシート(入門編)」と「自主点検ガイドブック(入門編)」が平成27 年4 月に公表されました。