月次決算書の見方・説明の仕方 page 2/22
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月次決算書の見方・説明の仕方
まえがき2010年代も後半に入った現在、企業の経営環境において、国内景気の回復期待が続く一方で中国を中心とした新興国経済の減速不安が生じてきています。期待と不安、経営環境においてどちらの影響が強まるか、経営者には環境変化を迅速にとらえ、望ましい経営施策を確実に実行することが求められます。そのために必要なことは、変化をとらえた正しい経営情報の適時・的確な報告です。その変化にもっとも近い位置にいる、いわばd変化の現場報告書gが月次決算書です。月次決算の役割は、企業の最新の経営成績や財政状態を月次ベースの決算書としてまとめること(作成する会計)だけではありません。作成された月次決算書から経営成績や財政状態に関する情報を整理・報告し、望ましい経営判断と行動に役立たせる(利用する会計)という重要な役割を担っています。作成する会計と利用する会計、どちらがより多くの人に必要とされるかという点に関しては「利用する会計」に軍配が上がるでしょう。「利用する会計」は経営者や経営管理者、そして経理、総務、経営企画部門のすべての人にとって業務で必要となりますが、作成知識までは必要とならないからです。本書のねらいは「利用する会計」の楽しさを実感していただくことにあります。決算書の作成には守るべきルール(基準)があり、そのルールに従って企業の経営実態を忠実に表現することが求められます。一方、決算書の利用に