月次決算書の見方・説明の仕方

月次決算書の見方・説明の仕方 page 21/22

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月次決算書の見方・説明の仕方

月次決算は変化の方向とその変化の連続性を知る上で、きわめて重要な経営データです。A社のケースは成長企業に多く見られる落とし穴です。人件費・賃借料は年間で30百万円から75百万円にまで上昇しています。この間に経営者は決算書を回しか見ていないわけではありません。月次決算を行っていれば12回も見ているのです。水準よりも変化への注意によって経営悪化の兆しを捉え、危機を未然に防ぐ対応が可能となるのです。利益管理にしても資金管理にしても、変化への注意を怠ると、危機への対応が遅れ、巨額な利益や資金を失うこともありえます。大きな増収増益よりも、小さくても増収増益が維持できることの方がはるかに重要なのです。6Point.翌年の売上が予測できないほどに経済環境の先行きが不透明なときには、赤字のリスクは抑える。.赤字のリスクが顕在化してきたら(前年同月比で利益の減少が連続してきたら)コストの増加を抑えることが最優先の課題になる。.赤字慣れすると企業の成長力は急激に減退する。