月次決算書の見方・説明の仕方 page 3/22
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月次決算書の見方・説明の仕方
関しては守るべきルールはありません。自由です。ルールがなく自由であるということは、人(企業)の活用レベルによって差が生じ、その差が業績の差につながります。利用する会計を学ぶことの重要性はここにあります。楽しみながら学習を進めて行きましょう。企業の財務情報がまとめられている決算書、特にもっとも新鮮な財務情報である月次決算書から経営判断と行動に役立つような情報を拾い上げてくる作業には、宝石となる原石を拾い上げるような楽しみがあります(月次決算の見方)。そして原石を磨き上げ、輝く宝石としてこれを必要としている人にプレゼントするのも楽しみになるでしょう(月次決算の説明の仕方)。ここで、月次決算を理解するために知っておきたい企業の特性を挙げておきます。それは、「企業は現在の経営環境が今後も継続するという前提で経営しているので、変化に弱い。」という点です。この特性によって、企業は変化への対応が遅れがちになり、大きな変化が起きたときには重大なダメージを受けやすくなります。リーマンショックの直後に大手企業が大幅な赤字となったのも、この特性によるものと考えられます。この点を理解して、現状よりも変化に力点を置いて月次決算データを読み、いち早い対応をすることが月次決算の効果を高めるためにはきわめて重要です。本書は、説明と図表を基本として主に見開き頁で解説しています。事例やケーススタディも多く取り入れ、より実践的な内容となるように配慮しました。また月次決算だけでなく、年度決算の見方・説明の仕方も解説しています。両者の違いから月次決算の見方の重要ポイントも理解していただけるでしょう。