ブックタイトルアジア 税の基礎知識
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アジア 税の基礎知識
1.インドこうした物品税の納付管理は、物品税局に保有する口座を通じて行うことができます。(3)関税インドの関税は、CTA(Customs Tariff Act, 1975)に基づき中央政府によって課されます。基本関税、追加(相殺)関税、特別追加関税から成り立っています。関税は国際税関機構による関税品目国際統一商品分類システム(HSN)と、それに基づく6桁のコード分類に則しています。通常、関税は商品・製品が輸入された際の価格に基づき取引価格に対して課されますが、関連者からの輸入については、税関の特別評価局によって輸入額の査定が行われます。インドには統一された関税体系がなく、関税率は、様々な要素により構成されます。関税の種類と税額計算は以下のとおりです。1基本関税(BCD:Basic Custom Duty)基本関税は原則として、CTAの別表第一で公表された実効税率で課される関税の基本構成要素であり、0~10%の税率からなっています。ただし、農水産物、繊維製品、自動車など一部例外としてその範囲を超える高関税が課せられる品目もあります。税額は物品の輸入仕入価格(CIFに荷揚料1%を加算したもの)に対して税率を適用して算定します。2相殺関税(CVD:Countervailing Duty)インド国内での物品製造に課せられる物品税との整合性をはかるために課されます。部品や原材料として輸入され、インド国内での製造過程に組み込まれる輸入品については、国内で製造される最終製品にかかる物品税から、輸入時に支払った追加関税分を控除できる仕組みとなって83