【改訂】会社「経理・財務」の基本テキスト〈2〉 page 11/12
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【改訂】会社「経理・財務」の基本テキスト〈2〉
大分類1売掛債権管理中分類1.2契約(受注)【用語解説】・与信限度額とは売掛金や貸付金の焦付発生防止のため、一つの取引先に対して設定する与信許容の最高限度額のこと。・取引条件とは受注契約の締結における契約書に定めるべき内容で、給付の内容、給付完了の時期、危険負担、契約金額、納期、検収方法、支払方法、支払期限、瑕疵担保責任、遅延利息、違約金、紛争の解決方法、解除条件等の各条件のこと。【ポイント・留意点】・取引条件設定の目的契約を締結するにあたって、重要な条件の一つが契約金額です。有利な契約をするために、契約方法を決めたり、自社としての適正な契約価格を決めるための目標価格を算定することは非常に大切なことです。・契約内容の検証契約を締結するにあたっては、以下のような事項に注意する必要があります。① 法令の遵守取引にはさまざまな法規制があるため、以下のような法令について、契約内容が法的に問題ないかを検証します。・民法・私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(=独占禁止法)・下請代金支払遅延等防止法(=下請法)・不当景品類及び不当表示防止法(=景表法)・労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(=派遣法)・建設業法・会社法(取締役の自己取引等)・特定商取引に関する法律・消費者契約法② 社内規程・社内手続き社内的にその取引が「契約責任者」の責任(権限)の範囲かどうか、社内規程・社内手続きを確認する必要があります。③ 行政官庁への許認可・届出独占禁止法、外国為替及び外国貿易法に係る国際契約などは、契約自体に行政官庁の許認可や届出が必要な場合もあります。また、建設業法のように、契約そのものではなく、契約内容を実施するにあたって行政官庁の許認可や届出が必要な場合もあります。・契約交渉の注意点契約は、契約当事者相方が対等の立場から契約条件等を決められるが、当社にとって有利な条件の契約書を提示してそれをベースに契約交渉を進める必要があります。相手方の提示した契約条件を鵜呑みにしないで当社のリスク回避に向けた交渉を行い、また、契約交渉については、原則として交渉記録を作成しておきます。詳細解説大分類1 売掛債権管理― 10 ―