税務サンプル|Q&Aで理解する 医療法人のための法務・労務・税務

税務サンプル|Q&Aで理解する 医療法人のための法務・労務・税務 page 16/30

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税務サンプル|Q&Aで理解する 医療法人のための法務・労務・税務

4第1章医療法人の法務Q 2医療法人の法務的分類医療法人には複数の類型があるとのことですが、法務の観点からはどのような分類が重要ですか。A1法人としての形態(社団又は財団)に着目した分類法的見地から最も重要な医療法人の分類は、社団医療法人と財団医療法人の区分です。社団医療法人と財団医療法人とではガバナンスの基本構造が大きく異なりますので(Q8及びQ19参照)、医療法人に適用される法的ルールを確認・検討する際は、まず、対象となる医療法人が「社団」なのか「財団」なのかをしっかりと識別する必要があります。なお、医療法人の大多数は社団医療法人であり、厚生労働省の「種類別医療法人数の年次推移」によれば、平成28年3月31日現在、全医療法人の99%以上を社団医療法人が占めていることになります。医療法人の名称中に、「医療法人社団」という言葉が用いられているのをよく目にしますが、この言葉は、社団医療法人であることを示すものです。2持分の有無に着目した分類近年、国が持分なし医療法人への移行推進策を打ち出していることもあり、医療法人の持分に対する関心が高まってきているようです。この「持分」という概念は、財団医療法人には全く関係がなく、社団医療法人についてのみ問題となり得るものです。