ブックタイトル新しい消費税 完全マスター ─現行制度からインボイス制度まで─

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概要

新しい消費税 完全マスター ─現行制度からインボイス制度まで─

3製造業者製造業者は、小売業者から預かった消費税1,000円を税務署に納付します(製造に要した費用に係る消費税は控除することができますが、ここではないものと仮定します)。?事業者にとって消費税は預り金消費者が購入した商品の生産・流通段階でかかわった各事業者(製造業者・小売業者)が納付した消費税の合計額は、1,600円(=1,000円+600円)となり、消費者が負担した消費税と一致します。このように、事業者(=消費者ではない者)にとって消費税は収益でも費用でもなく、単なる預り金です。製品や商品の販売価格に消費税を上乗せ(転嫁)し、それを納付するに過ぎません。納付する際に、その事業者が商品仕入等に際して支払った消費税があれば控除(仕入税額控除)することができます。仕入税額控除は、生産や流通の各段階で消費税が二重・三重に課されないようにするために設けられている仕組みです。4