ブックタイトル土地評価に係る現地調査の重要ポイント

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概要

土地評価に係る現地調査の重要ポイント

1導入3解説土地の現地確認に出向く前の事前準備としては、原則として、1固定資産税の課税明細書、評価証明書、名寄帳などの入手2登記事項証明書や登記薄謄本、公図の入手3明細地図などによる場所の確認4路線価地域であれば、評価対象地の路線価図の確認5倍率地域であれば、評価倍率表の確認などを行います。財産評価基本通達では、倍率地域の土地の評価については、固定資産税評価額に一定の倍率を掛けて評価することとなっています。このため、評価に際しては、単純にこの二つの計算要素の積により評価を行いがちですが、倍率地域の土地にこそ、実は評価に悩む事象が多く発生します。ところが、「倍率地域は現地確認の必要はない」と仰る専門家が意外に多いのが実情です。私の事務所では、入手した1の固定資産税の課税明細書の余白に、下記の計算を行い、各々の単価を書き留めています。「固定資産税評価額」÷「課税面積」=固定資産税評価単価「相続税の評価は、実勢価格の8掛け程度」「固定資産税は7掛け程度」を目途に算定されているといわれています。必ずしもこの「7掛け」「8掛け」になるという意味ではありませんが、上記の計算を行うことにより「7掛け程度となっている固定資産税の評価単価がいくらくらいなのか?」という概算的な数値が見えてきます。路線価地域であれ、倍率地域であれ、この単価の額を一つの目安とし