ブックタイトル土地評価に係る現地調査の重要ポイント

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概要

土地評価に係る現地調査の重要ポイント

IIこのため、実務では財産評価基本通達に基づいて、土地の評価額を計算することとなるわけです。ところが、この財産評価基本通達に基づく土地の評価を手掛けたことのある方はお分かりだと思いますが、「財産評価基本通達の例示等に記載されているような、分かりやすい土地なんか実際にないよ!現場はもっと複雑で、土地ごとに状況が違うんだから!」と愚痴をいいたくなることが頻繁にあります。また、実際に土地の評価を行う場合には、財産評価基本通達以外にも都市計画法や地域の条例、農地法や関連法規などを理解する必要があります。本当に土地の評価は奥が深いものです。私の事務所には、一般の納税者からの相談以外に、知人や友達である同業者からの相談が頻繁にあります。その同業者からの相談や質問は、「評価の計算方法」や「関連法規」などに関するものが大半です。その相談などにお答えするために、土地の状況などの質問を投げかけると「現地は見ていない」どころか、下手をすると「そもそも現地をみる必要があるの?」と質問の質問に質問で返されることが度々あります。私の事務所では、資産税担当の職員に「土地の評価は、現地を見ないと始まらない」と言い聞かせていることから、「現地確認は当たり前」というより「必要不可欠な作業」となっています。もちろん、現地に行く前に、必要資料の入手や机上でできる準備を行うことはいうまでもありません。また、「現地を見る必要があるのはわかっているが、現地に行っても何をしたらいいのかが分からない」そんなご相談をいただくこともあります。では、土地の現地確認は何を目的にわざわざ行くのでしょうか?