ブックタイトル【第6版】ビジネス簿記入門

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【第6版】ビジネス簿記入門

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【第6版】ビジネス簿記入門

はじめにまず、「簿記の勉強をしよう」と思い立ったあなたに拍手(!)を送ります。なぜなら、実生活にこれほど役に立つ学問は他にないといっても過言ではないからです。簿記は、財産に関する記録・計算の技術です。社会のあらゆる経済活動は簿記の技術によって記録・計算されます。業種を問わず、また規模の大小、会社や団体・個人にかかわらず、一般常識としても簿記の知識・能力が必要とされています。パソコンで記帳は簡単にできたとしても簿記の知識・能力がないと正しく記帳できず、その記帳データを活用することはできません。簿記の知識があるかないかで人生が大いに違ってきます。いつの時代でも“経理ができる人”だけは引く手あまたですし、しっかりした企業には、必ず優秀な経理担当者がいます。また、経営者であれ、OL・サラリーマンであれ、どんな職業に就いたとしても、簿記の知識があるかないかで、商売のなりゆき、収益の行方は大きく左右されます。たとえば、優秀な営業マンに簿記や会計の知識があれば“鬼に金棒”です。簿記の勉強法簿記の勉強は、まず?基礎力をつけること、次に?理解力・応用力をつけることに大きく分けて考えられます。? 基礎力をつける学習の早道は大きな枠組とルールを覚えることです。簿記で言えば①貸借対照表・損益計算書の構造とそこに含まれる単語(「勘定科目」といいます。)およそ50語を覚えること、②仕訳のルールをマスターすることです。これは「身体で覚える」感覚です。数字が苦手だという人も繰り返し言ったり書いたりすることで自然にマスターできます。? 理解力・応用力をつける今、世の中は急激に変化しつつあります。簿記・会計の世界も例外ではありません。そんな中、変化に対応する思考力が求められています。ぜひそういったところにも意識を向けて簿記の勉強をしていただきたいと思います。そのためには、①仕訳・転記を読む、すなわち取引を推定する訓練をすること、②答えを見ずに問題を解いてみること、③決算の意味を考えながら精算表作成問題を解くことなどが役に立ちます。貸借対照表と損益計算書を頭に描きながら学習しましょう。簿記の学習は基礎をじっくりやれば必ず面白くなるはずです。