ブックタイトル租税条約適用届出書の書き方「パーフェクトガイド」

ページ
15/22

このページは 租税条約適用届出書の書き方「パーフェクトガイド」 の電子ブックに掲載されている15ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

租税条約適用届出書の書き方「パーフェクトガイド」

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

租税条約適用届出書の書き方「パーフェクトガイド」

― 6 ―第2  租税条約をめぐる諸問題◆1  租税条約とは  そもそも条約とは何ですか。  国と国との間で結ばれた合意のことを条約といいます。  条約の相手国は一つですか。  国と国との間で結ばれる二国間の合意ごとである二国間条約と、複数の国との間で結ばれる合意ごとである多国間条約との二種類があります。  租税条約とはどのような条約ですか。  国と国との間で課税権の調整等を目的として結ばれた条約です。例えば日本と米国との間で結ばれた租税条約の正式名称は「所得に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国政府とアメリカ合衆国との間の条約」で二国間条約となります。この条約は、所得に関する取決事項が中心となります。  なお、例えば日本と中国や日本とドイツとの租税に関する「合意」は、「条約」という用語ではなく「協定」という用語が使われていますが、内容からしてこれらも租税条約とされるものです。  租税条約の役割は何ですか。  租税条約の主な役割には、 ? 二重課税の排除 ? 課税権の配分 ? 脱税及び租税回避の防止 等が挙げられます。  二重課税とは何ですか。  二重課税とは、一つの所得に対して二つ以上の国が課税を行うことです。  なぜ二重課税が生じるのですか。  課税は国の主権として行使されますから、それぞれの国が独自に定めた法律によって律せられます。その法律はその国の主権の及ぶ範囲で効力を発揮しますから、国単位で行われることになります。QAQAQAQAQAQA2-1 租税条約についての基礎的事項