ブックタイトル所得税 重要事例集

ページ
1/20

このページは 所得税 重要事例集 の電子ブックに掲載されている1ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

所得税 重要事例集

はしがき所得税法は、改めて言うまでもなく、個人を対象とする国税を規定する法律です。人は、出生と共に、周囲の者に扶養され、成人し自らの生計を維持するようになります。そして、配偶者を持ち、住居を取得します。また、生計を賄う手段として、ある人は他の人に雇用され給与を得、ある人は自ら事業を営み所得を稼得し生計を維持します。このような局面のすべてにおいて、好むと好まざるとにかかわらず、所得税法と関わりを持たざるを得ません。多くの人は、所得税法に定められたルールに従って、所得税法と関わりたいと思っています。しかしながら、社会は常に変化し、商取引についても、ひと昔前には考えられなかったような取引が行われ、国外との交流も日々活発になっているように思われます。このように、日々変化する社会の諸現象に適用される所得税法のルールは、明確であることが望ましいのですが、実際には、所得税法上の取扱いが必ずしも明らかではない事象は決して少なくないように思われます。このような認識から、社会の諸事象についての所得税法の取扱いを明らかにしたいというのが本書の目指すところです。幸いにも、同様の認識を持つ専門家の賛同を得ることができ、共著の形で、本書を世に送り出すことができました。本書が所得税を扱う読者の実務のお役に立てば幸いです。平成29年11月安井和彦i