税務サンプル|平成29年版 わかりやすい法人税

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税務サンプル|平成29年版 わかりやすい法人税

はしがき法人税は,そのほとんどが法人の「もうけ」に対して課される税金です。この「もうけ」は,入ったおカネから出たおカネを引いた「余ったおカネ」であるということであれば,話しは簡単です。しかし,法人税の「もうけ」の計算は,そのような単純なものではありません。もともと法人が行う取引は複雑多岐にわたっており,その1つ1つの取引を想定した上で,それぞれの法人に適した「もうけ」の計算をしなければなりません。ただ,課税の公平を図る意味からすれば,法人が自分のところに合った方法で勝手に計算することは問題があります。そこで,一定のルールというものが必要となってくるわけですが,このルールが法人税法を中心とした法律であり規則です。しかし,この法人税法がまたやっかいな代物です。法人税法は,広範囲な取引に対して一定のルールを定めているのでその内容は非常に細かくなっており,また,言葉を正確に使っているので非常に難しい表現となっています。このため,専門的な知識のない人は法人税法を読んでもさっぱり理解できないようですが,一見複雑そうに見える法人税法も良く読んでみると,基本的な事項はごく限られており,あとは一般の法人では通常生じないような特殊な取引に関するものや技術的なものを定めているに過ぎません。そうなると,いきおい基本的な事項さえ理解できていれば,法人の日常の取引に関する部分は十分対処できることになります。ただ,法人税法そのものは法律ですから,専門用語や法律用語がやたらに多く,やはり一般の人には難物となっているのが事実です。このようなことから,いわゆる法人税法の解説書ではなくて,一般の人でも理解できるような法人税の入門書が望まれ,現に多くの入門書が出ています