税務サンプル|平成29年版 わかりやすい相続税贈与税

税務サンプル|平成29年版 わかりやすい相続税贈与税 page 17/22

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税務サンプル|平成29年版 わかりやすい相続税贈与税

2どの程度の遺産があれば相続税が課税されるのか17どの程度の遺産があれば,いくらぐらいの相続税がかかるのか,大ざっぱにみておきましょう。まず,相続税の課税最低限(基礎控除額)は,現在は次のように計算することになっています。3,000万円+600万円×法定相続人の数つまり,最低(法定相続人が1人の場合)でも3,600万円で,これに法定相続人が1人増えるごとに600万円ずつ加算する仕組みになっています。したがって,法定相続人が,妻と子供2人という標準家庭では,3,000万円+600万円×3人=4,800万円となりますから,これを超える遺産があれば相続税の課税問題が出てくるわけです。法定相続人数別に課税最低限の額をみてみると,次のようになります。法定相続人人数課税最低限妻(又は子1人)のみ1人3,600万円妻と子1人2人4,200万円妻と子2人3人4,800万円妻と子3人4人5,400万円妻と子4人5人6,000万円妻と子5人6人6,600万円?遺産価額別に相続税額をみると次に,相続税の負担の目安をみてみましょう。相続財産が大きくなれば,それに従って相続税の負担も重くなるのは当然ですが,あとからも述べるように,相続税の税率は,超過累進税率を採用しています。超過累進税率とは,課税対象となる金額が大きくなればなるほど,それに応じて税率を高くしていく仕組みをいいます。したがって,遺産額が2倍になれば,それに対する税額は3倍にも4倍にもふくれ上ることになります。遺産の額を1億円,2億円,3億円,5億円及び10億円と仮定し,相続人数