税務サンプル|平成29年版 わかりやすい相続税贈与税

税務サンプル|平成29年版 わかりやすい相続税贈与税 page 19/22

電子ブックを開く

このページは 税務サンプル|平成29年版 わかりやすい相続税贈与税 の電子ブックに掲載されている19ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
税務サンプル|平成29年版 わかりやすい相続税贈与税

3贈与税はなぜ課税されるのか193贈与税はなぜ課税されるのか?贈与税が課税される理由ところで,相続税については相続税法の中に細かな規定があるわけですが,この相続税法には,贈与税についての規定も含まれています。贈与税とは,贈与によって財産を取得した場合,つまり,タダで財産をもらった場合に課税されるものです。4贈与税が,贈与税法という法律ではなく,相続税法の中にあるのは,1つには,相続税と贈与税が似かよった性質を持っているからでしょう。すなわち,贈与税も相続税と同じく,財産税の一種であり,国が課税する直接税であるということです。しかし,それだけではありません。それは贈与税が相続税ときわめて密接な関係があることによります。?相続税と贈与税の関係相続税という税金は,人の死亡により遺産が相続人に受け継がれたときに課税されるものですが,遺産額が大きければ当然に相続税の負担も大きくなります。では,相続税の負担をできるだけ軽くしようとすれば,どのような方法が考えられるでしょうか。誰れにも気付く手っ取り早い方法は,将来の遺産をその人が生きている間に妻や子に贈与してしまうことです。遺産が無いか,ごく少なければ相続税もないわけですから,生前贈与をすることが最も得策ということになるでしょう。しかし,この贈与に対して何の課税もないとすれば,相続税は事実上意味のないものになってしまいます。全部の財産を贈与してしまうことによって,誰ひとり相続税を納める人がいなくなってしまうからです。そこで,設けられているのが贈与税という税金です。つまり,生前の財産贈