ブックタイトルゼロからはじめる「家族信託」活用術

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概要

ゼロからはじめる「家族信託」活用術

第1編家族信託の概略となっています。2今までの資産承継、財産管理対策と弱点遺産分割対策と生前の財産管理対策については、以下のようなものが挙げられ、それぞれの制度には下記のようなメリットとデメリットがあります。1生前贈与無償で財産を「あげる」と「もらう」というお互いの意思表示により成立する契約です(民法549)。贈与者の贈与の申込みに対して受贈者の受け取るという承諾があって、初めて贈与契約が成立します。そのため、親が生前から子供名義の通帳にコツコツと入金し積み立てていた預金(名義預金)は、親と子との間で「贈与する」という意思表示がないため税務上、贈与として認められません。生前贈与は、元気なときに財産を希望する人に承継させることができることから、認知症リスクを考えた場合、早めに子に財産を承継し管理させたい、共有になっているため財産を単独所有にしたい、といったことに対応できる便利な制度なのですが、不動産、自社株式など高額な財産については、贈与税、不動産取得税、登録免許税などが高く、実際に活用するには難しい面もあります。無償であげる意思表示合意贈与の成立贈与者それを受ける意思表示受贈者4