ブックタイトル税務サンプル|債権法改正と税務実務への影響

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税務サンプル|債権法改正と税務実務への影響

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税務サンプル|債権法改正と税務実務への影響

監修の言葉民法(債権部分)の改正が,税務実務にどのような影響を与えるのか。これをテーマにしたのが本書である。といっても,附録の拙文にも書いたように,そもそも,現行民法についてですら,税法がどのように適用されるかについては,残念ながら詳らかになっているとはいえない。これが実情である。このような実情があるなかで,さらに改正民法が税法解釈にどのように影響を与えるのかについて検討することは,決して容易なことではない。先行研究も文献もまだないからである。このように書くと,答えのないものを1冊にまとめたのかと不安に思われる方もいるかもしれない。そのような側面があることは確かであるが,本書は著者である西中間浩弁護士が,民法改正の概要を主として税理士に向けて分かりやすく解説したものになっている。本書を読めば,まだ施行されていない改正民法の概要を知ることができる。税務実務に携わる専門家がどのような点に注意すればよいかについても的確に書かれているので,具体的なイメージができると思う。この点で,本書を手に取って下さった読者の方が求める内容には十分に達していると考える。わたしが監修者として冒頭に指摘し,附録の拙文で整理を試みた問題点,つまり,現行民法(及び改正民法)の規定が税法の解釈・適用の際にどのように捉えられるかについて考えられる論点(未解明というか,提起すらされているとはいいがたい問題点)は,どちらかというと研究者向けの問いかもしれない。しかし,現に実務で直面する可能性が十分にある論点でもある。これらは答えがないなかでの思考の素材(考え方の道標)として読んでいただければ,幸いである。