ブックタイトル居住用財産に係る税務の徹底解説

概要

居住用財産に係る税務の徹底解説

は　し　が　き多くの方にとって、生涯でもっとも大きな買い物となるのが「自宅＝居住用財産」と思われます。熟考を重ねて取得する場合もあれば、ふと近所のモデルルームに寄り道し、衝動的に購入を決めた、といった大胆なケースもありますが、それでも大事な「買い物」であることに変わりはありません。もちろん、国としても、居住用財産を購入等することは生活の安定につながること、また、住居に関連した消費を促すことができることから、積極的に促進する施策を執っており、特に税務上では様々な特例が講じられています。ただし、これらの特例は時の経済情勢等にあわせ、毎年のように変わっており、申告しなければ適用できないものが多く、ケアレスミスがうっかりで済ませられないほど税額に大きな差が生じることもあります。顧客に多大な損害を与える結果となりかねないため、税務担当者としては、居住用財産における各種特例は完全に把握しておかなければならない項目です。そこで、本書籍においては、前述の「居住用財産」に着目し、取得から保有、賃貸、譲渡、相続・贈与に至るまで、各種特例を中心に、その税制を詳細に解説しています。主なところでは、第2 章において、居住用財産の取得及び保有に関する税務について述べています。ここでは、取得時に生じる印紙税・不動産取