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概要

消費税ナビ

2消費税の仕組み消費税は、「転嫁」される消費税は間接税なので、税負担する者と、納付する者は異なります。モノやサービスを消費する消費者が、「税負担する者」で、これを販売する事業者が、「納付する者」です。事業者は、消費者から消費税を預かって納付します。つまり事業者にとって、消費税は単なる預り金です。でも、事業者はモノやサービスを販売するときに、相手が消費者なのか事業者なのか、つまり、相手が「消費するのか、しないのか」通常知り得ません。そこで事業者は、相手が消費するしないにかかわらず、モノやサービスを販売するときには、消費税を上乗せして、相手に税負担させることにしています。消費税は事業者の販売するモノやサービスの価格に上乗せされて、製造業者から卸売業者へ、卸売業者から小売業者へと流通する過程の中で、次から次に転嫁していきます。そして、最終的にモノやサービスが消費者の手に渡るとき、消費者は消費税を上乗せされた金額を事業者に支払うことで、消費者が税負担をしています。消費税は、「累積」されないモノやサービスが流通する過程で、「事業者も消費税を上乗せされた金額を支払っているのなら、税負担しているのでは?」と疑問に思うかもしれません。しかし、各事業者は預かった消費税をそのまま納付するのではなく、流通過程で「支払った消費税」を控除した残りだけを納めますので、税負担はしていません。支払った消費税を控除できる仕組みにすることで、流通過程で消費税が累積されないようになっています。消費者は、事業者に対して消費税を支払うことで、税負担者としての役割を終えますが、一方で事業者は、消費者から預かった消費税を納付するという役割があります。この役割は義務です。この義務のことを納税義務といい、事業者は納税義務者と呼ばれます。5