ブックタイトル税務サンプル|消費税の軽減税率と日本型インボイス制度

ページ
3/16

このページは 税務サンプル|消費税の軽減税率と日本型インボイス制度 の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

税務サンプル|消費税の軽減税率と日本型インボイス制度

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

税務サンプル|消費税の軽減税率と日本型インボイス制度

はじめに紆余曲折の末に、消費税の軽減税率制度が平成29年4月1日から導入されることとなりました。あわせて、複数税率制度に対応した仕入税額控除の方式として、適格請求書等保存方式(いわゆる「インボイス制度」)を平成33年4月1日から導入する予定です。これに伴い、平成29年4月1日から平成33年3月31日までの期間については、インボイス制度導入までの移行準備期間として、現行の請求書等保存方式を基本的に維持しつつ、区分記載請求書と呼ばれる「インボイスもどき」の書類を保存することが仕入税額控除の要件とされています。また、売上高や仕入高が税率ごとに区分できない事業者に配慮した経過措置などが多岐にわたり用意されており、その内容は複雑極まりないものとなっています。この売上高や仕入高が区分できない場合の経過措置は、中小企業だけにとどまらず、大企業の経理実務にも多大なる影響があることに注意する必要があります。軽減税率とインボイス制度の他にも税率の引き上げに伴う請負工事などの経過措置、高額資産を取得した場合の本則課税の強制適用制度、27年改正により創設された国際電子商取引に関する内外判定の改正など、消費税に関する本年度の改正や注意点はすさまじいまでのボリュームがあります。こういった実情に鑑み、本書では、平成28年度消費税改正について、その実務ポイントについて解説することとしたものです。改正法政省令は勿論のこと、平成28年4月に公表された改正法基本通達、軽減税率制度に関する取扱通達や国税庁のQ&Aまで盛り込んだ最新版となっております。税理士や公認会計士、会計事務所の職員や企業の経理担当の方々が、本書をうまく利用して来るべく軽減税率とインボイス制度に備えることができることを願っております。平成28年5月熊王征秀