ブックタイトル税務サンプル|「固定資産税の税務・会計」完全解説

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税務サンプル|「固定資産税の税務・会計」完全解説

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税務サンプル|「固定資産税の税務・会計」完全解説

第1節固定資産の意義52減価償却の目的減価償却の目的の最も主要なものは、適正な期間損益計算を行うことである。そのほかに、貸借対照表価額の決定、投下資本の回収という目的も存在するが、取得原価を費用配分することによって、適正な期間損益計算を図ることが主たる目的である。費用配分の原則を適用し、固定資産の取得原価を各事業年度に配分することによって、各期の損益計算が適正に行われる。費用配分の原則は、費用収益対応の原則と密接な関係にあると考えられる。費用収益対応の原則とは、企業活動における経済的成果と経済的コストという因果関係を明らかにするための原則であるが、費用配分がそのような因果関係を明らかにするように適正に行われる必要があるから、両者の間にはそのような密接な関係が生まれる。減価償却の費用配分も、各事業年度の経済的成果と対応するように行われる必要がある。3本書の構成固定資産の取引は、人の一生と同じように、取得から除却までの一連の過程をたどる。税務・会計上の論点も、その各過程に即してとらえられるものである。第1に、固定資産を取得したときの処理については、取得価額をどのように決定するかという問題が発生する。特に減価償却資産の取得価額は、その後の減価償却計算の重要なファクターになるものであり、一定のルールに基づいて行われる必要がある。第2に、固定資産を取得した後の過程として、減価償却の問題が生じる。減価償却の方法について、適正な費用配分が行われるように考慮される必要がある。また、減価償却に関する税法規定について、十分に理解・整理して対応する必要がある。