ブックタイトル〈第2版〉 判例裁決から見る加算税の実務

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概要

〈第2版〉 判例裁決から見る加算税の実務

はじめに加算税の条文には「正当な理由があると認められるものがある場合」等、どのような事実があればその文言(要件)に該当するのか、通常の言葉の意味だけでは判断がつきにくいものが多くあります。税務に携わる専門家が、日常業務で加算税の課税要件を単独で意識する機会は、それほど多くありません。そこで、本書は、加算税に関して議論が生じやすい条文を抽出して分解した上で、論点ごとに事件を整理して紐づけるという形式をとることとしました。こうすることで、例えば、第三者の隠蔽・仮装行為について調査時に見解の相違が生じた場合、本書の同項を参照すれば、類似する事実関係の判例等をたやすく見つけることができます。そして納税者の主張を理論的に組み立てることにも役立つものと思われます。さらに、本書は、一般的に基本書といわれる書籍等を参考にして古典的な判決を取り上げるだけでなく、比較的新しい事例や、最近入手された非公表裁決をも掲載していますから、争訟の世界における最近の傾向を掴むことができます。なお、判決文については読みやすさを追求する観点から、意味内容を変更しない限度において要約した箇所があります。加算税が問題となるケースでは、特に事実関係が重要ですから、類似する事例を見つけた場合は、本書の要旨を参考にしながら、判決等の原文にもあたることもお勧めします。本書が、辞書のように実務に携わる皆様のお手元に置かれて、お役に立つことができれば幸いです。iii