ブックタイトル税効果会計の実務がわかる本

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概要

税効果会計の実務がわかる本

4第1章税効果会計制度の概要2税効果会計とはどのような会計か損益計算書では,税引前当期純利益から税法に基づいて算定された当期の法人税,住民税及び事業税(以下「法人税等」といいます。)を控除して当期純利益が計算されます。法人税等の金額は,企業会計上の利益ではなく,法人税法上の所得(以下「課税所得」といいます。)を基礎として算出されます。企業会計上の利益は,収益から費用を差し引いて求められますが,課税所得は,益金から損金を差し引いて求められます。企業会計上の利益=収益-費用法人税法上の所得=益金-損金会計上の収益・費用と税務上の益金・損金は同一ではありませんので,課税所得は,企業会計上の利益を加算減算することによって求められます。加算項目としては,収益ではないが益金である益金算入項目と,費用ではあるが損金ではない損金不算入項目があります。また,減算項目としては,収益ではあるが益金ではない益金不算入項目と,費用ではないが損金である損金算入項目があります。