税務QA 2016年10月号

税務QA 2016年10月号 page 14/16

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税務QA 2016年10月号

【新連載】非体系的相続実務入門第1回相続業務のすすめ行政書士宮浦孝明みなさん、はじめまして。小金井行政書士おります。事務所の宮浦孝明です。先日、本誌編集部か「じゃあ相続業務をゼロから教えてくれるら「相続について何か書きませんか」というのね」ご依頼を受けました。いや、そういうわけでもないのです。法律「相続よりもお墓の方がおもしろいですよ。的なことや書類の作り方などはご自分で本をいや、戒名の話の方が受けるかも」とお答え読んで勉強してください。いい参考書がたくしたのですが、さすがに税務の雑誌でそこまさんあります。役に立つことはそういう書籍ですると色々支障があるようで、本来の筋ににお任せして、この連載では役に立つか立た落ち着くことになりました。ないか、ギリギリ微妙なラインを狙います。「なんで突然お墓が出てくるんだ?」と思われたあなた、今しばらくお待ちください。いずれこの謎は解明されます。私はこの連載を、開業されている税理士の1最良と最悪は紙一重読者の中にも、「相続の仕事はなんか難しそ先生方のために書こうと考えております。いうだから……」と、二の足を踏んでいる人がわば「税理士のための相続業務のすすめ」でいるかもしれません。でも大丈夫です。相続す。業務も他の多くの仕事と同じく、標準的なケ「なんだ、相続税の仕事ならもうやってるよ」ースではそれほどの困難はありません。要はという声が聞こえてきそうですが、私が書慣れです。具体例を挙げてみましょう。くのは税務以外の相続業務です。弁護士の先【事例1】最良の相続業務生方や、我々行政書士がやっているような仕顧客「遺産分割協議書の作成をお願いしたい事ですね。「税務だけで十分忙しいんだ、そんなことやってる暇はないよ」いやいや、相続税の申告に至るまでの過程や背景を知っておくことは決して無駄にはなりません。「悪いけどそういうこと全く興味ないから」お願いですからもう少し我慢してください。そういう人でも読めないことはないです。「もうバンバン相続業務をやってるよ」こういう方は読まないように。本稿は相続業務をやったことのない初心者を対象にしてのですが」先生「わかりました。念のために戸籍謄本を取り寄せますので承諾いただけますね」顧客「いや、もうここに全部そろえて持ってきました」先生「助かります。相続財産に不動産は含まれていますか?」顧客「はい、ここに登記簿謄本があります」先生「分割協議はもう行われましたか?」顧客「はい、先日合意に至りまして、内容はこの紙にまとめてあります」宮浦孝明MIYAURA takaaki1959年大阪生まれ。早稲田大学卒。行政書士及び1級ファイナンシャルプランニング技能士。サラリーマンから自営業、肉体労働に至るまで、さまざまな職業を経験することにより人格を磨こうとするも、その成果は不明。現在、東京都行政書士会多摩中央支部所属行政書士。趣味は、山歩き、中国語、ツーリング等。連載非体系的相続実務入門2016.10 zeimu QA75