税務用語解説

消費税の課税売上割合

 課税売上割合とは、会社や個人事業者の売上高全体に占める、消費税が課税される売上高の割合をいいます。この「売上高」とは、損益計算書に計上されている「売上高」だけではなく、利息の受取額なども含めた収入金額をいいます。


1.課税売上割合の計算方法

 課税売上割合は、次の算式により計算します。


2.売上高の内容

(1)課税売上高
 課税売上高とは、8%又は10%の消費税が課される売上高をいいます。商品や製品などの日本国内での販売や、日本国内でのサービス(役務の提供)の対価としての収入などをいいます。

(2)免税売上高
 免税売上高とは、消費税が免除される売上高をいいます。輸出取引や国際郵便・国際輸送などの輸出に類似する取引に係る収入をいいます。

(3)非課税売上高
 非課税売上高とは、社会政策的な配慮などにより消費税法において特別に消費税を課さないことにしている売上高をいいます。土地の譲渡や貸付け、有価証券等の譲渡、住宅の貸付け、預金や貸付金に係る利子などの収入をいいます。
 有価証券等を譲渡した場合には、譲渡した有価証券等の種類により、次に掲げる金額を課税売上割合の計算上、分母の非課税売上高に計上します。


 譲渡した有価証券等の種類により、課税売上割合の計算上、分母の非課税売上高に計上する金額が大きく異なります。有価証券等を譲渡した場合には、その譲渡の都度、有価証券等の種類などを確認して、正しく処理をすることが重要になります。

 

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