~会計・数理・制度・税務~
A5判
208頁
2014年11月刊行
ISBN978-4-7931-2127-2
■会計領域の中でも退職金・年金の会計は特にその難しさ、専門性が際立っています。 専門的で多様な「退職給付制度」及び「制度運営」、複雑な「年金数理計算」、広範で 奥が深い「年金資産運用」、ユニークな「会計基準」及びそれに準拠した「会計処理」、法人税の処理と会計処理との乖離など、正しい理解を阻むハードルが多く存在します。
■また、2014年(平成26年)3月31日以後適用されている「改訂退職給付会計基準」は 国際会計基準(IFRS)との平仄を合わせた考え方が導入されているため、これに沿った「最適な実務対応」とは何かについても十分な検討を要します。
■本書は、複雑で難解な退職金・年金について、会計、数理、制度、税務の面から69の Q&Aで徹底的に「わかりやすさ」にこだわり解説しています。さらに、改訂会計基準が適用された後に明らかになった問題点等にも触れています。
第1章 退職給付会計・数理の基礎
1 退職給付会計と債務計算が必要な範囲
2 退職給付債務と退職給付費用
3 将来の期間にわたり費用処理する未認識項目の会計処理
4 退職給付会計一巡の手続き
5 連結財務諸表上の未認識項目の取扱い
6 退職給付会計と税効果
7 退職給付会計のワークシート(個別及び連結)
8 個別財務諸表から連結財務諸表への調整
第2章 数理計算の実務と企業年金の運営
1 割引率
2 退職率
3 死亡率
4 予想昇給率
5 その他の計算基礎
6 貸借対照表日前のデータの利用
7 期間帰属方法
8 年金資産運用
9 確定拠出年金制度
10 キャッシュ・バランス・プラン
11 企業年金制度の財政と退職給付会計
第3章 その他実務上の重要論点
1 重要性基準に関する実務対応
2 開示の拡充
3 長期期待運用収益率の設定
4 税効果の実務対応
5 退職給付会計と法人税法
6 簡便法
7 複数事業主制度
8 厚生年金基金制度の見直し