税金川柳に引き続き、税金と切っても切り離せない、「会計」に関する川柳を広く募集(応募期間:平成28年7月11日~平成28年9月30日)してまいりましたが、このたび募集期間が終了し、たくさんのご応募をいただきましたので、ここにお知らせ致します。
第8回会計川柳の選考結果を発表致します。 今回お寄せいただいたのは4,156句、昨年同様4千句を超えました。 上半期の税金川柳と同じように、下半期の会計川柳も、季節の風物詩として、みなさんの日頃の業務にすっかり定着したのではないでしょうか(笑)。 さて、寄せられた句を見ますと、デジタル化の波が押し寄せているのが、はっきりとわかります。パソコン、システム、スマホ、クラウド、ツイッター、ハッカー、スキャナ保存、そしてAI(人工知能)などなど、カタカナや横文字の入った句が一般的になりつつあります。 その一方で、これまでの定番となっているシリーズ(?)にも数多くの句が寄せられています。お父さんの自虐ネタシリーズには根強い人気があり、また、健康が気になる方が増えているのでしょう。メタボシリーズも定番になってきました。 そのような中、最優秀賞を勝ち取ったのは、その言葉を聞いて思い浮かべる映像が、世代によって見事なまでに異なる句です。 実のところ、選考会では、なぜ今このドラマが話題になっているのかを真顔で尋ねる選考委員もいたのですが、ラジオドラマではありません。アニメです(笑)。
【最優秀作品】 「君の名は 差額の数字に 問うてみる」 予想もしなかったと言ったら失礼ですが、今年公開された映画の興行収入で断トツ1位を走っている「君の名は。」。こちらは真知子と春樹ではなく、三葉(みつは)と瀧(たき)の物語です。 経理実務で、数字が合わないことは許されません。ただ、「差額の君は誰?」なんて聞くことが出来る精神的な余裕は欲しいところ。 そんな感覚も味わえるこの句。当事者にとっては一大事なのですが、その不思議な感覚が魅力に思えるこれまでにはない最優秀作品です。 【優秀作品】 「AIに 勝てるか棋士と 会計士」 今年の3月に、グーグル・ディープマインドが開発したプログラム「アルファ碁」が世界最強と言われる囲碁棋士に勝ったニュースには驚きました。 AIが人間にとって代わって仕事をする世界が、近い将来やって来ることを予感させますが、実現すれば人間にとっては大いなる驚異となります。 「親(会社)ならば 子供(会社)の都合も 聞いてくれ」 子会社の方々には、日頃から、親会社に対して言いたいことが山ほどあるようですが、それを集約すると、この一言になるのでしょうか。子供の将来を考えない親なんていないはずなのですが・・・。 「会計の 基準も今や 自由形」 この句は、会計基準が4基準(日本基準、米国基準、IFRS、修正国際基準)も併存している現状を詠っているように受けとりました。決算書をチェックしている経理部員のなげきが聞こえてきそうなこの句。実務に携わる方の支持を受けて入選しました。 「無機質な 数字の陰に 血と涙」 経理の仕事は無機質な数字と向き合うこと。たしかにその通りなのですが、その数字を導き出すまでには、途方もない時間と労力が費やされていることに、お気付きの方は少ないようです。 流した汗は裏切らない。あれっ、ちょっと違いますね(笑)。 「内部統制 「網羅してますか?」 「もらしてます」」 企業にとって、内部統制を整備し、運用することが重要なのは言うまでもないのですが、そのすべてを網羅することは困難なことのようです。統制の漏れと社内情報の漏えいを言葉遊びで巧みについたシュールな句です。
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※最優秀作品および入賞作品に選出された皆様へは、11月下旬頃を目安に賞品の発送を行います。なお、最優秀作品をはじめ、入賞作品や惜しくも入賞を逃してしまった作品につきましても、弊社発行の情報誌「週刊税務通信」等の各種媒体に掲載されることがあります。
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選者のコメント
第8回会計川柳の選考結果を発表致します。
今回お寄せいただいたのは4,156句、昨年同様4千句を超えました。
上半期の税金川柳と同じように、下半期の会計川柳も、季節の風物詩として、みなさんの日頃の業務にすっかり定着したのではないでしょうか(笑)。
さて、寄せられた句を見ますと、デジタル化の波が押し寄せているのが、はっきりとわかります。パソコン、システム、スマホ、クラウド、ツイッター、ハッカー、スキャナ保存、そしてAI(人工知能)などなど、カタカナや横文字の入った句が一般的になりつつあります。
その一方で、これまでの定番となっているシリーズ(?)にも数多くの句が寄せられています。お父さんの自虐ネタシリーズには根強い人気があり、また、健康が気になる方が増えているのでしょう。メタボシリーズも定番になってきました。 そのような中、最優秀賞を勝ち取ったのは、その言葉を聞いて思い浮かべる映像が、世代によって見事なまでに異なる句です。
実のところ、選考会では、なぜ今このドラマが話題になっているのかを真顔で尋ねる選考委員もいたのですが、ラジオドラマではありません。アニメです(笑)。
【最優秀作品】
「君の名は 差額の数字に 問うてみる」
予想もしなかったと言ったら失礼ですが、今年公開された映画の興行収入で断トツ1位を走っている「君の名は。」。こちらは真知子と春樹ではなく、三葉(みつは)と瀧(たき)の物語です。
経理実務で、数字が合わないことは許されません。ただ、「差額の君は誰?」なんて聞くことが出来る精神的な余裕は欲しいところ。
そんな感覚も味わえるこの句。当事者にとっては一大事なのですが、その不思議な感覚が魅力に思えるこれまでにはない最優秀作品です。
【優秀作品】
「AIに 勝てるか棋士と 会計士」
今年の3月に、グーグル・ディープマインドが開発したプログラム「アルファ碁」が世界最強と言われる囲碁棋士に勝ったニュースには驚きました。
AIが人間にとって代わって仕事をする世界が、近い将来やって来ることを予感させますが、実現すれば人間にとっては大いなる驚異となります。
「親(会社)ならば 子供(会社)の都合も 聞いてくれ」
子会社の方々には、日頃から、親会社に対して言いたいことが山ほどあるようですが、それを集約すると、この一言になるのでしょうか。子供の将来を考えない親なんていないはずなのですが・・・。
「会計の 基準も今や 自由形」
この句は、会計基準が4基準(日本基準、米国基準、IFRS、修正国際基準)も併存している現状を詠っているように受けとりました。決算書をチェックしている経理部員のなげきが聞こえてきそうなこの句。実務に携わる方の支持を受けて入選しました。
「無機質な 数字の陰に 血と涙」
経理の仕事は無機質な数字と向き合うこと。たしかにその通りなのですが、その数字を導き出すまでには、途方もない時間と労力が費やされていることに、お気付きの方は少ないようです。
流した汗は裏切らない。あれっ、ちょっと違いますね(笑)。
「内部統制 「網羅してますか?」 「もらしてます」」
企業にとって、内部統制を整備し、運用することが重要なのは言うまでもないのですが、そのすべてを網羅することは困難なことのようです。統制の漏れと社内情報の漏えいを言葉遊びで巧みについたシュールな句です。