税務研究会

会計川柳募集

第九回
会計川柳 審査結果発表

応募総数 4,466句!
たくさんのご応募
ありがとうございました

税金川柳に引き続き、税金と切っても切り離せない、「会計」に関する川柳を広く募集(募集期間:2017年6月26日~2017年9月10日)してまいりましたが、このたび募集期間が終了し、たくさんのご応募をいただきましたので、ここにお知らせ致します。

最優秀作品 図書カード10万円分 最優秀作品 図書カード10万円分
粉飾を 暴く後任 会計士 / 中年やまめ様(神奈川県 70歳) 粉飾を 暴く後任 会計士 / 中年やまめ様(神奈川県 70歳) 中年やまめ様(神奈川県 70歳)

選者のコメント

第9回会計川柳の選考結果を発表致します。
今回お寄せいただいたのは4,466句、昨年同様4千句を超え、年末に向けて、この1年を振り返るのにふさわしい句が多数寄せられました。寄せられた句には、今年話題になった出来事を題材に作られているものも多々あります。

「~ファースト」は夏にとても盛り上がりましたし、政治と学校に関連してモリやカケを蕎麦に例える方がいらっしゃるのも予想できました。「違うだろ」や「忖度」も政治をヒントにした作品だとわかります。ただ、「35億円」はうん?と考えてしまいました。 キャリアウーマン風の出で立ちで活躍している姿は毎日のように見ていますが、ネタまでは見ていませんでした。すみません。
そのような中、今回の最優秀賞は、満場一致で決まりました。

時代を反映していると言えばそのとおりなのですが、その言葉の響きからは、頭脳明晰な職業会計人としてバリバリ仕事をしている姿を多くの方が思い浮かべるはずです。にもかかわらず、最難関のテストに合格された方々が、肩身の狭い思いをしていると聞いて、少しさびしさを感じました。

【最優秀作品】
「粉飾を 暴く後任 会計士」
最近では、企業の粉飾決算が話題になることが少なくありません。それも日本を代表する、いわゆる大企業で不正が発覚し、社会的に大きな問題になっています。
こうした不正な会計処理を防ごうと議論されているのが、「監査法人のローテーション制度」です。一定期間で強制的に交代させ、“新しい目”で監査することによって、不正の発見や企業を牽制する効果が期待されています。句の背景にある事件でも、「後任」の監査法人による監査で新たな問題が浮かび上がりました。
いずれにしても、企業は正しい会計処理を行うよう努め、会計士は企業の会計処理に問題がある場合には決して見逃さない。開示制度と監査制度が正しく機能し、信頼を取り戻してこそ、この国の未来があるはずです。

【優秀作品】
「誰一人 心当たりの ない黒字」
会社の業績が芳しくないにもかかわらず、黒字であることを詠んだこの句。
黒字の理由は誰にもわからないかもしれませんが、幸せな会社であることは間違いありません。ただ、成功は偶然による場合もありますが、失敗は必然に基づくと言われます。慢心することなく、事業に取り組んで黒字を続けてください。

「システム化 サーバー負荷で 動かない」
ITシステムにより、業務の効率化を図りたいと考える企業は少なくありませんが、ハードウエアやソフトウエアのメンテナンス、データのバックアップ、サーバーの管理・負荷の軽減等、やるべきことは多岐にわたります。せっかく新システムを導入したにもかかわらず、 「こんなはずじゃなかった!」なんてことにならないように気を付けたいものです。

「合っていた この前までは 合っていた」
これは気になります。日々の経理業務の積み重ねが決算に繋がることから、例えば、金庫の中の現金と帳簿残高が一致しているかを確認する。一見、地味な作業であっても、おろそかにはできません。それが合っていないなんて。先月までは合っていたのに、いったい何が起こったんだ!?

「「金」の処理 藤井四段に 任せたい」
今年、彗星のごとく棋界に現れ、将棋の最多連勝記録を30年ぶりに更新した中学生棋士の藤井四段。この句は、将棋の駒である「金」と、お金を掛けたところが、秀逸です。

「交際費 蕎麦でもてなす モリとカケ」
会計川柳にかかわらず、税金川柳においても、政治家を揶揄する句は、毎回寄せられます。みなさんの思いが政治家に向けられていることを実感する度に、政治家の方々には今一度、国民の代表として政治を担うことを認識していただきたいと思います。

優秀賞 優秀賞
  • 儲けより 存続ファースト 我が社なり倒立流弾様(東京都 54歳)
  • 誰一人 心当たりの ない黒字具蔵様(東京都 42歳)
  • 会計は 忖度よりも 損得を完熟きのこ様(愛知県 63歳)
  • システム化 サーバー負荷で 動かないすずたつ様(千葉県 35歳)
  • 合っていた この前までは 合っていたルーキー様(山梨県 36歳)
  • 売上は 「35億」と 答えたい中小企業のジャケット百恵様
  • 「金」の処理 藤井四段に 任せたいスレッジ・サワー様
  • 違うだろ 一線越えた その仕訳りっちゃん様(東京都 48歳)
  • 交際費 蕎麦でもてなす モリとカケピコタン様(広島県 61歳)
  • AIに 仕訳のミスを 指摘されさいきっと様(東京都 51歳)

※最優秀作品および入賞作品に選出された皆様へは、11月下旬頃を目安に賞品の発送を行います。
なお、最優秀作品をはじめ、入賞作品や惜しくも入賞を逃してしまった作品につきましても、弊社発行の情報誌「週刊税務通信」等の各種媒体に掲載されることがあります。

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