株式会社税務研究会ならびに税研情報センターでは、難解なイメージのある税をより身近なものに感じていただきたい、専門家のみならず広く一般の方にも税について考える機会をもっていただきたいと思い、税金に関する川柳を広く募集(募集期間:2014年2月3日~2014年4月20日)してまいりましたが、このたび募集期間が終了し、たくさんのご応募をいただきましたので、ここにお知らせ致します。
※最優秀作品および入賞作品に選出された皆様へは、6月末頃を目安に賞品の発送を行います。
なお、最優秀作品をはじめ、入賞作品や惜しくも入賞を逃してしまった作品につきましても、選弊社発行の情報誌「週刊税務通信」等の各種媒体に掲載されることがあります。
選者のコメント
税金に関する思いを5・7・5に託してご応募いただいている税金川柳も第6回を数えました。
今回の投句数は11,153句。税金川柳を開始して初めて投句数1万超えを記録した回となり、いかに多くの方が、税金について色々お考えなのかを改めて感じました。
そして、そんな記念すべき回の主役の座を射止めたのは「消費税」です。
募集前からある程度予想はできましたが、これほどまでに消費税関連の句が寄せられるとは正直、思っていませんでした。
昨年の税金川柳では、教育資金の一括贈与の非課税制度が創設されたこともあってか、「贈与税」対「消費税」の構図が顕著な回となりましたが、今回は石を投げれば消費税に当たる状況となりました。
【最優秀作品】
「湯船にて 娘と復習 八の段」
税率引き上げをアットホームな雰囲気にまとめたこの句が、今回の最優秀作品に決定しました。子どもと税を関連付けたセンスも秀逸ながら、ちょっと計算がややこしい(笑)八の段を、復習しておかないといけないなと感じさせたところが支持を集めました。
【優秀作品】
「日本で 聞きたくないな ジュウの音」
最優秀作品と最後まで選を争ったのがこの作品です。アメリカで問題となっている銃規制の問題と消費税率10%をかけた上手さが感じられます。
「ヘルプミー! 蜂(8)の後ろに 猛獣(もう10)だ」
蜂の後ろに猛獣がいる。庶民が感じている消費増税を上手に表現した作品です。
「住民税 払って実感 ひとりだち」
今回寄せられた句の中では、異色の作品かもしれません。新入社員の方々、住民税は今年ではなく、翌年納付することになりますので、お気を付け下さい。
「我が家には NISAに投ずる 金NISA(ないさ)」
株式市場活性化の起爆剤として期待されているNISA(ニーサ)ですが、利用は投資の2割程度に留まっているとの報道もあり、今後の動向が気にかかります。
ご覧いただければお分かりのように、最優秀作品はじめ、優秀作品の多くも消費税関連の句が選ばれています。
ご存知のとおり、消費税の誕生は平成元年4月、平成の歴史は正にそのまま消費税の歴史です。平成9年に5%に引き上げられ、今回の税率引き上げは17年ぶり。
来秋には10%への引上げも予定されており、次回第7回の税金川柳は10%へのカウントダウン!が開始される回となりますが、新たな展開も期待したいところです。