難解なイメージのある税をより身近なものに感じていただきたい、専門家のみならず広く一般の方にも税について考える機会をもっていただきたいと思い、税金に関する川柳を広く募集(募集期間:2015年1月30日~2015年4月12日) してまいりましたが、このたび募集期間が終了し、たくさんのご応募をいただきましたので、ここにお知らせ致します。

亀ちゃん 様(兵庫県 67歳)
ゆうこひらた 様(新潟県 40歳)
はるるん 様(東京都 42歳)
ピコタン 様(広島県 59歳)
むすす 様(神奈川県 62歳)
香菜 様(和歌山県 44歳)
ねびえ 様(栃木県 58歳)
迷児 様(神奈川県 61歳)
ひまあり太郎 様(埼玉県 66歳)
にひらかおる 様(東京都 23歳)※最優秀作品および入賞作品に選出された皆様へは、6月末頃を目安に賞品の発送を行います。
なお、最優秀作品をはじめ、入賞作品や惜しくも入賞を逃してしまった作品につきましても、選弊社発行の情報誌「週刊税務通信」等の各種媒体に掲載されることがあります。


選者のコメント
税金に関する思いを5・7・5に託してご応募いただいている税金川柳も今回で第7回を数えました。
今回の投句総数は10,948句。前回に引き続き1万句の大台を超える力作をみなさんからお寄せいただきました。
税金川柳は、日頃から感じている税金に対する思いを、単に5・7・5の17文字に託すだけでなく、その年に流行っている言葉、その年の税制改正に関連した内容や政策税制の意図、そのほか作者が日頃から感じている思い等々が表現されていますが、その内容の幅は回を重ねるごとに広がり、その思いは毎回、強くなっているように感じます。
相続税の改正に伴う話題、生活に密着している故に依然として関心の高さがうかがえる消費税、税金の使い道に対する不信感から空き家対策まで、多岐にわたり秀逸な句が寄せられています。
また、惜しくも選からは漏れましたが、話題になった経済学者や妖怪に関連した句もあり、多彩な顔ぶれとなりました。
【優秀作品】
「マイナンバー 新種詐欺かと 祖母用心」
いよいよ来年から、社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)がスタートします。セキュリティの脆弱性も指摘され、その管理には一抹の不安も残りますが、国民生活の利便性向上のために利用されることを願うばかりです。
「子にいばる 心配するな 相続税」
平成27年1月から改正相続税法が適用され、基礎控除が縮減されました。一部の資産家が対象とされてきた相続税は、多くの方に影響することから、相続バブルも懸念されます。
「五から十 倍増隠す 八の罠」
平成29年4月に、消費税率は10%に引き上げられます。現行の消費税率は8%ですが、平成26年3月までは5%であったことから、3年の間に消費税率は倍増することになります。
「GPS つけておきたい 税金に」
納めた税金が何に使われているのか。社会の会費と言われる税金の使い道がすっきりすれば、快く税金を納めることができると思う方は少なくないようです。
「空き家には 思い出よりも 重い税」
空き家対策特別措置法の施行により、放置することが不適切な空き家の固定資産税は、最大で6倍に引き上げられることになりました。その背景には、およそ820万戸もの空き家が存在し、総住宅戸数の13.5%を占めているという現実があります。