検査院 R5決算検査報告で非上場株式評価の問題点を指摘
2024年11月28日
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検査院 R5決算検査報告で非上場株式評価の問題点を指摘
会計検査院が11月6日に公表した「令和5年度決算検査報告の概要」によると、相続等で取得した取引相場のない株式(非上場株式)の評価が検査の対象となった。
会計検査院は、下記①②の傾向等があるなどとして、国税庁において取引相場のない株式の評価方法について「異なる規模区分の評価会社が発行した取引相場のない株式を取得した者間での株式の評価の公平性や社会経済の変化を考慮するなどして、評価制度の在り方について様々な視点からより適切なものとなるよう検討を行っていくことが肝要」と指摘した。
① 取引相場のない株式の発行会社(評価会社)の規模が大きい区分ほど、株式の評価額が相対的に低く算定される傾向にあること。
② 配当還元方式の還元率(10%)に基づき算定される評価額が、昭和39年の財産評価基本通達制定当時と比べて相対的に低くなっているおそれがあること。
国税庁は上記①②を受け「実態の把握に努める」といい、今後の動向が注目される。
(情報提供:週刊 税務通信)
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