テレフォビア
【いまさら聞けない!?デジタルキーワード|マネジメント倶楽部デジタル10月号】

2025年10月17日

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このコラムでは、今話題のデジタル関連のキーワードを取り上げます。言葉は聞いたことあるけれど、それって何? という疑問が解決し、業務への今後の影響も理解できるように解説しています。
※本記事は「マネジメント倶楽部デジタル」に掲載されたものです
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テレフォビア

連絡ツールが多様化した現代において、電話をかける、受けるということに強い不安や恐怖を感じる「テレフォビア」という心理的な現象が注目を集めています。単なる「電話が苦手」「電話が面倒」というのと異なり、テレフォビアが日常生活や仕事に影響を及ぼすこともあります。テレフォビアとは何か? 原因、そしてどう向き合えばよいかを解説します。

 

 

 

 

 

テレフォビアとは

テレフォビアは「電話(Tele)」と「恐怖症(Phobia)」を組み合わせた言葉で、電話恐怖症と言われます。電話をかける・受けることに極度の不安を感じる状態を指します。緊張、動悸、パニックといった症状が現れることもあり、電話の使用を避ける傾向があります。単なる内向的性格や電話への苦手意識とは違い、対人コミュニケーションの一形態としての通話に対して、心理的なハードルが高くなるのが特徴です。電話恐怖症は、最近の若者世代に多い印象ですが、必ずしもそうではなく、年齢・世代に関係なく広がっています。

 

テレフォビアの原因

テレフォビアの原因は複雑で、人それぞれですが、次のようなことが考えられます。

電話はリアルタイムのコミュニケーションであるため、その場ですぐに返答を求められることがプレッシャーにつながります。また、顔の表情やジェスチャーなどが見えないことで、相手の意図を読み取るのが難しくなり、不安を感じやすいこともあります。そして、過去の経験にも影響を受けます。たとえば、電話で怒られた嫌な記憶が強く残っている場合、それがトラウマになって、電話への抵抗感に結びつきます。これらのことは、昔からありました。今、電話に慣れた人でも、かつてはそうだったなと思い出されるでしょう。現代ではメールやチャットといった非同期コミュニケーション手段が普及し、さらに電話に慣れていない人が増えたことも原因の一つと考えられています。

 

テレフォビアへの対処法

テレフォビアは克服可能と言われています。たとえば、短時間の通話から始めて、徐々に通話時間や頻度を増やしていくことで、少しずつ慣れていくという方法があります。あらかじめ話す内容をメモしておくことで、会話の不安を軽減することもできます。

しかし、無理に克服するトレーニングをする必要はないかもしれません。メールやチャットでの対応を選択してもよいでしょう。オフィスに電話を置かずオフィスにかかってくる電話への対応を外部委託したり、AIに応対を任せる企業もあります。

テレフォビアは甘えや怠慢とは異なる、心の繊細さによるものです。個人も、企業も、しっかりテレフォビアに向き合いながら、少しずつ不安を取り除いていくことが大切です。

 

 

 

 

※本コラムでは、さまざまな経営者にとって役立つ記事が集まるデジタル情報誌『マネジメント倶楽部デジタル』に掲載されている記事の一部を公開しています。


 

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