HAPS(ハップス)
【いまさら聞けない!?デジタルキーワード|マネジメント倶楽部デジタル12月号】

2025年12月15日
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このコラムでは、今話題のデジタル関連のキーワードを取り上げます。言葉は聞いたことあるけれど、それって何? という疑問が解決し、業務への今後の影響も理解できるように解説しています。
※本記事は「マネジメント倶楽部デジタル」に掲載されたものです
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HAPS(ハップス)
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HAPSとは
HAPSは、「空飛ぶ基地局」とも呼ばれ、地上から約20kmの成層圏に滞空する無人航空機を使って通信ネットワークを構築し、地上約200kmの範囲を通信エリアとしてカバーする新しい技術です。これまでモバイル通信は、ビルの屋上や専用の鉄塔などにアンテナを設置して、地上基地局として電波を発信して通信エリアを構築してきました。しかし、広範囲をカバーするには多数の地上基地局が必要で、基地局の設置が難しい山間部や離島では、通信エリア外になることもありました。この課題を解決できる技術としてHAPSが期待されており、2026年以降には商用サービスとして開始されるかもしれません。
注目される非地上系ネットワーク
HAPSのような非地上系ネットワーク(Non-Terrestrial Network、略してNTNといいます)は、無人航空機を活用するHAPSのほかに、人工衛星を活用するものもあります。LEO(低軌道衛星)という、地上から約300~2,000kmに人工衛星を設置するものや、GEO(静止軌道衛星)という、地上から約36,000kmに人工衛星を設置してネットワークを構築するものもあります。現在、LEOではStarlinkサービス(スペースX社)、GEOではワイドスター(NTTドコモ社)があり、広く活用されています。今後は地上系ネットワークと非地上系ネットワークを使い分けて、いつでもどこでも通信サービスが使える世界となるでしょう。
今後の可能性
これまで、携帯電話をはじめとしたモバイル通信は、都市部や住宅地、商業施設や観光地といった、人が活動するエリアを中心にネットワークが整備されてきました。しかし今後は、ドローンやセンサーなどを使ったスマート農業や漁業、海上や空域を使った新しい産業の創出が進むと予想されており、これまで人が活動しなかった場所にも通信環境が求められるようになります。それに対応するためには、HAPSをはじめとするNTNの普及が欠かせません。通信技術の進化、通信品質の向上、導入しやすい料金体系の整備、利用者の利用ノウハウの蓄積などが進み、HAPSが次世代の通信インフラとして社会に定着していくことが期待されています。

※本コラムでは、さまざまな経営者にとって役立つ記事が集まるデジタル情報誌『マネジメント倶楽部デジタル』に掲載されている記事の一部を公開しています。
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