空間ID
【いまさら聞けない!?デジタルキーワード|マネジメント倶楽部デジタル2月号】

2026年2月18日

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このコラムでは、今話題のデジタル関連のキーワードを取り上げます。言葉は聞いたことあるけれど、それって何? という疑問が解決し、業務への今後の影響も理解できるように解説しています。
※本記事は「マネジメント倶楽部デジタル」に掲載されたものです
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空間ID

1月号ではGNSS(全球測位衛星システム)をテーマに、位置情報のしくみについて紹介しました。
今回は、そこから発展して「空間ID」という新しい考え方を取り上げます。私たちが暮らす世界は、
地図のような平面だけでなく、上下・高さがある三次元の空間です。しかし、これまで空間の場所
を正確に示す情報がありませんでした。そこで登場したのが「空間ID」です。これは、現実の空間を
細かく区切り、一つひとつ番号を付与してデジタルで扱えるようにするしくみです。
空間IDを使えば、地図やロボットなどが正確に空間の場所を捉え、活用できるようになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

空間IDのしくみ

空間IDは、地球上の三次元空間を小さな立方体に細かく分けて、それぞれの立方体(空間ボクセルと呼びます)ごとにID(番号)をつけるという考え方です。空間ボクセルは、縦・横・高さの3つに分割されており、空間IDはその一つひとつに割り当てられます。たとえば、〇〇市□□町1丁目1番1号という住所にビルが建っているとします。これまでは、ビルの場所はわかっても、そのビルの「5階の会議室の角」といった細かい場所はデジタルで特定できませんでした。しかし、空間IDを使えば、5階の特定の場所を正確に表すことができます。

 

空間IDの利用シーン

空間IDは、地上から何mのところかといった場所の特定だけでなく、建物なのか、道路なのか、空中なのか、また、建物の高さや障害物の有無といった、その場所の状況や特徴もあわせて扱えるので、その用途は広がります。パソコンやスマホで使う地図アプリの機能拡張だけでなく、ドローンの飛行制御、自動車の自動運転、ロボットの移動などにも活用でき、その場所の天気や混雑状況などとセットで使用することで、用途は広がります。ほかにも、都市開発や街づくり、建設現場、災害時のシミュレーション、観光ガイドなど、多岐にわたる分野での活用が期待されています。

 

空間IDの課題

空間IDを活用した実証実験はすでに各地で行われています。しかしながら、空間IDはまだ新しい技術で、仕様やルールが統一されていないところもあり、今後、普及に向けた標準化や社会的な認知度向上が必要です。また、空間IDが扱う対象には、個人が所有するものがあったり、建物内部の情報を扱うこともありえるため、プライバシーやセキュリティ、倫理面でも、まだまだ議論が必要です。さらに、地図以上に空間は状況の変化が激しく、空間IDに紐づく情報の継続的な更新が不可欠です。これらの課題を乗り越えるために、今後、官民連携による空間IDのあり方や運用のしくみ作りが重要といえるでしょう。

 

 

 

 

※本コラムでは、さまざまな経営者にとって役立つ記事が集まるデジタル情報誌『マネジメント倶楽部デジタル』に掲載されている記事の一部を公開しています。


 

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