労務関連でも話題!「保険料率改定」と「新型コロナウィルス」への対応

 年が明けたばかりと思っていましたが、もう、いろいろな対策を考えなければならない時期となりました。働き方改革はあらためて別の機会で扱うとして、今回は健康保険関係の保険料率改定対応、そして今年は想定外の新型コロナウィルス対応について扱いたいと思います。会社担当者の方は目まぐるしくて大変と思いますが、早めの確認と対応を心掛けていきましょう。

協会けんぽの健康保険料率の改定

 毎年、春は健康保険料率・介護保険料率の改定時期です。協会けんぽで先日(令和2年1月29日)開催された「第102回全国健康保険協会運営委員会」の資料が公表され、そこで今年度(令和2年度)の都道府県単位保険料率の改定案が示されました(毎年ほぼこの内容で決定されます)。
 協会けんぽの健康保険料率は都道府県ごとに異なっており、今年度は21支部で保険料率がプラス、24支部がマイナス、京都府と兵庫県は変わらずとなっています。東京都の場合は前年度の9.90%より0.03%下がって、9.87%と下がり、逆に大阪府の場合は昨年度の10.19%から10.22%にUPしています。なお全国平均では昨年同様10.0%を維持しています。

介護保険料率の改定

img_onepoint_0085_01.jpg 40歳から64歳までの方(介護保険第2号被保険者)は、上記の健康保険料に介護保険料が加わるのですが、この介護保険料の率は全国一律で1.73%から1.79%に増加となります。なお、給与から控除する金額は上記の半分(折半額)であり、一般の被保険者の方は3月分(4月納付)から、任意継続被保険者及び日雇特例被保険者の方は4月分(4月納付分)から変更となります。また、会社が加入している健康保険が協会けんぽではなく健康保険組合の場合、組合ごとに保険料率が異なっていますのでお気を付けください。

新型コロナウィルスの現状

 中国で発生した新型コロナウィルスですが、AFP通信によりますと2月1日時点で中国では259人が死亡、1万1,791人の感染が確認されたとしています。すでに我が国でもこれまでに14人の感染が確認。うち2人については人から人への感染が確認され、武漢からの観光客を乗せたバスの運転手とツアーガイドは最近の中国への渡航歴がなかったにもかかわらず感染しています。感染者の数は拡大(2/4現在)しており、楽観はできない状況です。

会社としての対応策

img_onepoint_0085_02.jpg 具体的な会社の対応策としてですが、厚生労働省の「新型コロナウィルスに関する事業者・職場のQ&A」のサイト(2/4付)では一般的な衛生対策として、「風邪や季節性インフルエンザ対策と同様に、咳エチケットや手洗い、うがい、アルコール消毒など行っていただくように」と記載されています。
 また、湖北省から帰国・入国される方あるいはこれらの方と接触された方について咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどし、事前に保健所へ連絡したうえで受診、医療機関の受診にあっては、湖北省の滞在歴があることまたは湖北省に滞在歴がある方と接触したことを事前に申し出るように促しています。その他、疑いがある場合の対応についてはこちらをご参照ください。

 なお、外務省では湖北省に対して1月30日に感染症危険情報レベル3「渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を,中国のその他の地域に対して感染症危険情報レベル1「十分注意してください」としていますので、中国への出張の際には十分な配慮が必要です。

▼外務省 海外安全ホームページ:危険・スポット・広域情報
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_009.html

相談窓口

 今回の新型コロナウィルス関連の発生について、厚生労働省では電話相談窓口を設置しています。気になることがある場合は利用すると良いでしょう。

□厚生労働省電話相談窓口
・電話番号:0120-565653(フリーダイヤル)
・受付時間:9時00分~21時00分(土日・祝日も実施)

※2月7日(金)9時より新しい番号(フリーダイヤル)となりました

まとめ

 健康保険料率は都道府県によっては変更がない府県もありますが、介護保険料は一律変更になりますので、給与計算の際には必ず注意が必要です。また新型コロナウィルスは今後日本で拡大するおそれも否定できませんので、職場での手洗いやアルコール消毒、咳エチケットの啓蒙などを会社担当者の方はは皆に呼びかけるよう心がけると良いでしょう。